(第3回)直帰率だけで判断してはいけない。もう一歩踏み込んだ検証方法。

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

前回までは

 

  • 第1回)直帰率の高いページにイベント関数を仕込むことにより、直帰した場合は計測できない「滞在時間」を計測する方法。
  • 第2回)ページ内で完結して画面遷移しない他イベントを計測する方法。

 

を説明し、イベント機能を利用し、直帰率などページ遷移に紐付く計測情報だけでは把握できない訪問者の行動をトラッキングすることで、これまで見えなかった情報を明確にして次の施策に繋げるヒントを得ることができることをお伝えしました。

 

今回(第3回)では、外部サイトへ遷移するリンクの計測について説明します。

 

 

 

外部サイトへのリンク計測方法

 

外部サイトへのリンクを設けているサイトは多いと思いますが、そのリンクのクリック数を計測するには一工夫が必要です。

 

通常、外部サイトへのリンクを計測する場合は直接外部サイトに遷移させずに、計測中のサイトに1ページリダイレクトページを設けて、そのページを計測することにより外部サイトへのリンクがクリックされたと見なす手法が一般的です。

 

 

上図のリダイレクトページは、Locationヘッダーを使ってHTTPステータス 302 でリダイレクトする方法と、metaタグのRefreshでリダイレクトする方法の2つがあります。

 

携帯サイトの場合だとmetaタグのRefreshが使えない端末があるため、Locationヘッダでリダイレクトさせて、そのページを計測するしか方法がありません。

 

PCサイトやスマホサイトの場合は、metaタグのRefreshを利用することができますが、リフレッシュ時間を0秒とか1秒に設定しておくと、JavaScriptのタグがビーコン通知を実行する前にリダイレクトしてしまい計測ができない可能性があり、それ以上の秒数に設定しておくと空ページが長い間隔で表示される(感覚に陥る)ので、ユーザビリティを損ねる可能性があります。

よって、MOBYLOGではmetaタグのRefreshは利用せずに、リダイレクトページを設けて、そのページを計測するようにお勧めしています。

 

Locationヘッダでリダイレクトする場合、JavaScriptのタグや計測用のimgタグが利用できません。

そのためMOBYLOGでは、MOBYLOG ENGINE(自動タグ型)、HandloaD TAG(手動タグ型)の双方の計測タグで、リダイレクトページではSocket通信を実行してMOBYLOGログ受付サーバに直接ログを書き込みする機能を備えています。

 

 

特にMOBYLOG ENGINEでは、設定ファイルにリダイレクトページを計測する設定を追加しておくだけで自動的に計測を実行するため、複数のページに外部サイトへのリンクがある場合も手間無く簡単に外部サイトのリンククリック数が計測できます。

 

 

PC・スマホサイトでは別の方法で計測できる

 

携帯サイトでは前述の通りリダイレクトページを設けて、そのポイントを計測するという方法しか選択肢がありませんが、PCサイトやスマホサイトの場合、JavaScriptを使って別の方法で計測することができます。

 

 

1.イベント関数を使う

 

第1回、第2回でも説明したイベント関数を使って、外部リンククリックをイベントとして計測する方法が1つです。

 

<a href=”http://外部サイトのURL/” onClick=”__push_event(‘外部サイトへのリンク’, ‘外部リンク’);” target=”_blank”>外部サイトへのリンク</a>

※JavaScript版HandloaD TAGを使った例

 

上記の例では、イベント関数を使って「外部サイトへのリンク」というイベント名、「外部リンク」というカテゴリ名でログ通知しています。

 

ここでの注目点は「target=”_blank”」としているところです。

外部サイトを同一のWindowで開くと、onCkickよりもhref属性が先に有効になってしまい、イベント関数が実行される前に外部サイトに遷移してイベント通知がされないケースがあります。

これを回避するために「target=”_blank”」として、別Windowを開くようにしています。

 

しかし、この方法だと、例えば外部リンクが沢山あるような紹介サイトの場合、外部サイトに遷移すると都度別Windowが開き、ブラウザの戻るボタンで戻れず、いちいちWindowを閉じなければならないため、ユーザビリティを著しく損なう可能性があります。

 

こういうケースに備えて、イベント関数は第3引数に遷移先URLを指定することができるようになっています。

 

<a href=”#” onClick=”__push_event(‘外部サイトへのリンク’, ‘外部リンク’,’http://外部サイトのURL‘);”>外部サイトへのリンク</a>

※JavaScript版HandloaD TAGを使った例

※MOBYLOG ENGINEでは「__becon.event()」関数

 

上記のように、第3引数に遷移先URLを指定すると、イベント関数はイベント通知を実行した後に指定のURLに遷移する処理を行うため、別Windowで開く必要がなくなります。

 

 

 

2.PV関数を利用する 

 

イベント関数を利用して通知したログは、ページとして計測されることはなく、あくまでもイベントとして計測されます。

MOBYLOGの仕様上、コンバージョン計測はページ単位での計測となっています。

このため、例えば外部サイトへの送り出しが成果となっているサイトの場合はイベント関数を使ったログ通知ではコンバージョン計測ができなくなってしまいます。

 

外部サイトへの送り出しをコンバージョンとするサイトに対応するために、MOBYLOGではPV関数を用意しています。

 

__push_beacon(‘第一引数’, ‘第二引数’);   JavaScript版HandloaD TAG__beacon.pv(‘第一引数’, ‘第二引数’);            MOBYLOG ENGINE

 

第一引数にはページとして計測するURL、第二引数には遷移先URLを指定することができます。

 

<a href=”#” onClick=”__push_beacon(‘外部サイト’, ‘http://外部サイトのURL/’)”>外部サイトへのリンク</a>

※JavaScript版HandloaD TAGを使った例

 

上記の場合、第一引数に設定した「外部サイト」という文字列がページとしてログ通知され、その後に第二引数に指定したURLに遷移します。

 

 

 

ログ通知関数を利用した場合の直帰率との相関関係

 

上記の説明で、イベント関数とPV関数の2つの通知方法により、外部サイトへのリンククリックを計測することができる、ということをご理解頂けたかと思います。

 

では、この2つの関数で通知したログは、直帰率(もしくは離脱率)にどのように影響するのでしょうか?

 

直帰というのは、そのページを見て自社サイト内の別ページに遷移することなくどこかのサイトに行ったり、ブラウザを閉じたり、もしくはセッションが切れるまでそのまま放置することを言います。

 

 

イベント関数は直帰(離脱)率には影響しない。

 

例えば直帰率100%のページAがあるとします。

下図のように、外部サイトへのリンクをイベント関数で計測していた場合、外部サイトに遷移したというイベントログは通知されますが、ページアクセスのログは通知されません。

よって、MOBYLOGの計測上ではページ遷移していないと見なされるので、直帰率は100%のままとなります。

 

 

このようにイベント関数を使った計測の場合、外部サイトへのリンククリックの計測は行えますが直帰(離脱)率には影響しません。

 

 

PV関数は直帰(離脱)率に影響する。

 

外部サイトへのリンクをPV関数で計測していた場合、外部サイトに遷移したというページログが通知されます。

よって、MOBYLOGの計測上では、ページAの後に「外部サイト」ページへ遷移したと見なされるので、ページAの直帰(離脱)率は下がります。

 

 

 

 

サイトの特性により使い分けが重要

 

イベント関数もPV関数も、外部サイトへのリンククリックを計測することはできますが、どちらを使うかはサイトの特性によりますので、KPIにより使い分けをしましょう。

 

例えば、外部サイトへの送り出しが成果ポイントとなる場合は、PV関数を使うべきです。

何故なら、ページログとして計測しないとコンバージョン計測ができない=流入元別の成果も計測できないためです。

 

逆に、自社の別サイトを紹介する程度の外部リンクであれば、イベント関数で計測しても良いでしょう。

 

因みに、イベント関数により通知されたログ件数は、いくら件数があっても課金対象とならないため、使い方を工夫するとより低価格で計測が可能となります。

 

 

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iPhone 5 には2種類のモデルがある

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

セランが提供するiPhoneアプリ「ヘア・コンシェルジュ」のアクセス解析レポートを見ると、iPhone 5 発売以降に利用者が少しづつ増えてきています。

※発売後、約1週間でまだ全体の1.21%しかいませんが。

 

MOBYLOG SDKで計測した場合、MOBYLOG SDK独自のUser-Agentを残すようにしています。

 

MOBYLOG SDKで通知するUser-Agent情報

“[アプリ名]/[アプリバージョン] ([端末]; U; CPU iPhone OS [OSバージョン] like Mac OS X; ja-jp) [端末名称]/MOBYLOG SDK for iOS/[MOBYLOG SDKバージョン]“

 

User-Agentにある「端末名称」は、その名の通り端末名が入るのですが、これはiPhone 4とかiPhone 4Sという端末名ではなく、モデル番号(?)が入ります。

例えば、iPhone 3GS であれば「iPhone2,1」、iPhone 4 であれば「iPhone3,1」、iPhone 4S であれば「iPhone4,1」となります。

 

ログに残っているiPhone 5 のUser-Agentを見ると、「iPhone5,2」となっていました。

通常「iPhonex,1」となっているのにiPhone 5だけは「iPhone5,1」ではないんですね。

 

気になって調べてみたところ、こちらの記事を見つけました。

 

AppleからDownloadできるiPhone 5 iOS 6.0のIPSWファイルですが、2種類あります。

この違いは何かというと、N41AP/iPhone 5,1とN42AP/iPhone 5,2というモデルになります。

モデルA1428(GSMモデル)が前者でAT&TやRogersなどのモデルになります。

後者は、モデルA1429(CDMA,GSMモデル)で日本のauやSoftBankがこれに当たります。

 

「iPhone5.2」はSoftBankとauから発売されているモデルのようです。

 

 


(第2回)直帰率だけで判断してはいけない。もう一歩踏み込んだ検証方法。

こんにちは。MOBYLOGでは事務局です。

 

 

前回の投稿では、直帰率の高いページにイベント関数を仕込むことにより、直帰した場合は計測できない「滞在時間」を計測する方法をご紹介しました。

 

今回は、そのページ内で外部リンクなど、ページ内で完結して画面遷移しない他イベントを計測した結果をお伝えします。

 

実験対象としたサイトは第1回と同じく、セランで実験運用しているiPhoneアプリの紹介用スマホサイトです。

このサイトは、AppStoreで用意されているAPIから評価やレーティングなどのアプリ情報をリアルタイムに取得してアプリ紹介をするという単純な作りのサイトです。

機能としては、アプリ紹介の他に訪問者が気になったアプリをクリップして後からクリップリストを参照し、そこからAppStoreの該当アプリへ遷移できるという機能がついています。

 

このクリッピング機能は、JavaScriptでWeb Stroageに書き込みするので画面遷移が無く通常の計測タグだけではどの程度クリッピングされているか分かりません。

 

そこで、第1回にも紹介したイベント関数を用います。

今回対象としたのは、9月17日あたりからアクセスが急上昇している「MP3ミュージックダウンローダー無料版」というアプリ紹介ページです。

 

 

 

ページ遷移をしないイベントを計測

 

このアプリ紹介ページの上部にある「◎このアプリをクリッピングする◎」というボタン、ここにイベント関数を仕込んでいます(下記、赤文字部分)。

 

 <a href=”javascript:clip(’470101678′,’MP3ミュージックダウンローダー無料版’,'http://a3.mzstatic.com/us/r1000/062/Purple/v4/bd/dd/e7/bddde7ad-5f4f-be14-8fe5-32ba5c40005c/Icon.png’,’0′)”  onClick=”__push_event(‘MP3ミュージックダウンローダー無料版’, ‘無料_AddClip’, ”);” >◎ このアプリをクリッピングする ◎</a>

 

イベント名を「MP3ミュージックダウンローダー無料版」、イベントカテゴリ名を「無料_AddClip」として通知しています。

尚、全てのアプリ紹介ページのクリップイベントで、イベントカテゴリ名を「無料_AddClip」で通知しているので、どのアプリのクリップ機能が多く使われるかイベントメニューで確認することができます。

 

イベントメニューから「イベントカテゴリ→無料_AddClip」で絞り込み検索

 

 

イベント関数を利用すると、ページ遷移しないページ内でのイベントを計測することができます。

スマホ端末は表現力が豊になっており、タップするとメニューを表示したり、検索リストをさらに追加表示したりと、コンテンツ内容を変更することができます。

このようにページ遷移の無いイベントがある場合に、イベント関数が役立ちます。

 

 

次回は、外部サイトへのリンクをイベント関数を用いて計測する方法です。

 

 

 

 

余談

残念ながら今回検証しているアプリではクリップされておらず、しかもNo.1のアプリ以外、ほとんど使われていないことが分かりました。

「MP3ミュージックダウンローダー無料版」アプリの紹介ページへのアクセス数は上図No.1のアプリと同じ程度なのに、クリップ機能の利用数にこれほどの違いがあるのは、きっと何か理由があるはずです。

この理由については今後検証していきたいと思います。

 

 

関連記事(2012/10/02)

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Googleの検索表示回数はページの更新間隔に依存しているのか?

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

忙しさにかまけてブログ更新をサボっており、約3週間ぶりの投稿です。

 

本日、久々にGoogleのウェブマスターツールを見たところ、表示回数やクリック数が激減していました。

 

 

表示回数の折れ線がで凹んでいるのは土日祝祭日で、これは以前からの特徴(ビジネス系サイトで多い傾向)ですが、ここ2週間程度、平日の表示回数が半減しています。

これはブログの更新をサボっていたからでしょうか?

 

表示回数の多いキーワードを見てみたところ、こちらの投稿で記事にしたアプリ名での表示回数が大きく減っていることが分かりました。

 

 

 

全体の表示回数とこのキーワードの表示回数が減っているタイミングが同じなので、このキーワードに引っ張られて表示回数が減っていたようです。

 

このキーワードでの平均掲載順位を見ると7.5なので、検索順位が落ちて表示回数が減った訳ではなく、このキーワードで検索する人の数が少なくなったと見ることができます。

特定のキーワードにより流入が増えた場合、そのキーワードの正味期限が切れると途端に流入が少なくなるということが分かりました。

 

このキーワードはMOBYLOGのサービスとは全く関係の無いキーワードで、この流入がコンバージョン(資料請求やトライアル申込など)に貢献することは皆無のため、表示回数が減っても実害はありませんが、これがサービスに直結するキーワードだった場合、その影響ははかり知れません。

 

このことから、訪問者にメリットのある内容のページを拡充していき、それらページが検索エンジンにINDEXされ、より多くのキーワードで検索結果に表示されるように、地道な努力が必要であることを再認識しました。

 

 

 


(第1回)直帰率だけで判断してはいけない。もう一歩踏み込んだ検証方法。

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

アクセス解析ツールでよく目にする指標の一つとして直帰率というものがあります。

直帰率とは、広告や検索エンジンなどの外部サイト、メルマガ、ブックマークなど、外部からウェブサイトにランディングした後にページ遷移をせず、1ページだけ見てそのまま帰ってしまった訪問者の割合のことをいいます。

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コンバージョン数が増加。その理由はSNSでの記事拡散。

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

 

このブログ、こちらの目的ではじめたのですが、約1ヶ月強続けていてSEO的に多少の効果があり、検索エンジン経由の訪問数増加を達成したものの、コンバージョンが増えるまでには至っていませんでした。

もともとコンバージョンを増加させるためにはじめた訳ではないので良いのですが。

 

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「ヒートマップアクセス解析の使い処」のその後

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

こちらの投稿で、ヒートマップアクセス解析の使い処をご紹介しました。

 

弊社でテスト運用しているスマホサイトにヒートマップタグを仕込んでレポートを見たところ、サイト運営側で想定していなかったアクションをユーザーがとっていることが判明(「評価/レビュー」というリンクを貼っていない文字が多くタップされていた)。

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残暑お見舞い申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今後とも倍旧のご愛顧を賜わりたく、謹んでお願い申し上げます。

立秋を過ぎたとはいえ、連日の猛暑にいささか参っておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

この暑さも当分続きそうですが、くれぐれもご自愛ください。

 

平成24年  盛夏

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ヒートマップアクセス解析の使い処

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

前回の投稿ではMOBYLOGヒートマップの機能と特徴を説明しました。

ヒートマップは、サイトにおけるユーザー体験(ユーザビリティ)を可視化することのできる非常に強力なツールですが、解析機能が「コンテンツ」に主軸を置いているため、通常のアクセス解析機能とは毛色が異なります。

 

今回はヒートマップアクセス解析機能の使い処を考えてみたいと思います。

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