「ヒートマップアクセス解析の使い処」のその後

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

こちらの投稿で、ヒートマップアクセス解析の使い処をご紹介しました。

 

弊社でテスト運用しているスマホサイトにヒートマップタグを仕込んでレポートを見たところ、サイト運営側で想定していなかったアクションをユーザーがとっていることが判明(「評価/レビュー」というリンクを貼っていない文字が多くタップされていた)。

そこで得た結果から

 

ユーザーはこのアプリのレビューをもっと読みたがっている。

 

という仮説を立ててサイトに以下のカスタマイズを施しました。

 

  1. 評価/レビュー一覧の下に「さらに評価をみる」というリンクを設けた。
  2. リンク先はレビューを改ページで見ることのできるレビュー専用ページとした。

 

 

図1は、前回の投稿で掲載した想定外のアクションが分かったヒートマップレポートですが、この画像を見る限り「評価」ではなく「レビュー」という文字が多くタップされています。

 

図1)カスタマイズ前のヒートマップ

 

今回のカスタマイズでは、コピーによってアクションが代わるのかを検証するために「レビュー」という文字は使わずに敢えて「さらに評価をみる」としました。

 

 

さて、今回のカスタマイズで対応したのが図2の「さらに評価をみる」リンクです。

 

図2)カスタマイズ箇所

 

「さらに評価をみる」リンクをタップするとレビュー専用ページに遷移するだけの簡単なカスタマイズですが、果たしてその効果はあったのでしょうか?

 

図3)カスタマイズ後のヒートマップ-1

 

図3はカスタマイズ後のヒートマップアクセス解析結果です。

カスタマイズ以前には多くタップされていた「評価/レビュー」の「レビュー」文字が、ほとんどタップされることがなくなったことが分かります。

 

ここまでは仮説通りになっています。

 

次に、今回のカスタマイズで設けた「さらに評価を見る」リンクがどの程度タップされているか確認します。

 

図4)カスタマイズ後のヒートマップ-2

 

どうでしょうか?

図4の「さらに評価をみる」のリンクあたりが他エリアに比べるとヒートアップしているのが分かるかと思います。

 

これを見ると仮説した通りに

 

設けたリンクがタップされている

 

ようです。

 

 

 

しかし。。。

 

当初に思ったよりも新たに設けたリンクがヒートアップしていません。

このリンクはもう少し赤くヒートアップするかと思っていました。

 

また、「さらに評価をみる」リンクの箇所の上下に若干ヒートアップしている箇所が見受けられます(図5の赤枠)。

 

図5)リンクの箇所の上下に若干ヒートアップしている箇所

 

タップしても何も発生しないと想定される箇所が、ヒートアップしているのは釈然としません。

 

 

縦位置が変動する場合のヒートマップ計測

 

この投稿を書いている最中にもう一度見たヒートマップが下の図5です。

 

図6)カスタマイズ後のヒートマップ-3

 

図6は図4)カスタマイズ後のヒートマップ-2をキャプチャした1時間後に見た時のキャプチャですが、ヒートアップしている箇所が違っています。

 

これは何故でしょうか?

 

図4と図6のレビューを見比べてみて原因が分かりました。

No.10のレビューの投稿者と内容が違っています。

このサイトはリアルタイムにApp StoreのAPIから情報を抽出しているのですが、抽出した時間によってレビューの内容が変更します。

つまり、アクセスした日時によって「さらに評価をみる」リンクが上下するのです。

 

図7)縦位置が上下した場合のヒートマップ

 

ヒートマップアクセス解析は、タップした箇所を画面の縦横の位置で判断して解析するので、図7のように期間によって操作位置が変わる場合、正確な位置をトラッキングすることは出来ません。

これが原因で、図4と図6の差が出ています。

 

これを回避するには、位置を固定化するという選択肢があります。

例えば、ここでサンプルに使っているページであれば、1レビューの縦枠のサイズを固定サイズにし、続きが読みたい場合はフリックで別ページに飛ばしたりPOPで表示するなどです。

 

ただし、これはお勧めできる手法ではありません。

なぜなら、ヒートマップアクセス解析はあくまでツールであって、それ自体が目的になってはならないからです。

 

ここで縦サイズを固定化することにより、レビューがパッと一覧で見れなくなったらどうでしょうか?

もともとレビューがもっと読みたいというニーズに応えるためにカスタマイズをしたのに、ユーザビリティを損ねてしまい意味が無くなってしまいますね。

 

ページの特性により表示する日時や内容によって上下するということを事前に理解していれば、多少ヒートアップの位置がずれていても、ヒートマップアクセス解析結果から意味を汲むことは可能かと思います。

また、リンクにイベント関数を仕込んでイベント計測をしたり、レビュー専用ページのアクセス解析をすれば、その解析結果からリンクタップの効果を判断することができます。

 

 

まとめ

 

リンク位置が変動することで、ヒートマップが指すヒートアップの箇所がずれるという未知の課題にもぶつかりましたが、前回立てた仮説を実行に移してチェックした限り、一応正しかったことが証明されたと思います。

 

ただ、これで終わりではありません。

次は

 

  1. 「もっと評価をみる」から「もっとレビューをみる」に変えてみる
  2. 固定位置にも「もっとレビューをみる」リンクを設けて、その動向を検証する

 

ということを行ってみたいと思います。