「Conciergeシリーズ」をビジネスとしてやるならば(第1回)

こんにちは。MOBYLOG事務局です。

 

現在、セランで提供しているアプリは美容師さん向けの「ヘア・コンシェルジュ」とネイリストさん向けの「ネイル・コンシェルジュ」の2つ(以下、『Conciergeシリーズ』という)で、両方とも無料で提供しています。

どちらも「顧客管理・電子カルテ」の業務用アプリで、App Storeのビジネスカテゴリ-無料でダウンロードすることができます。

両アプリともビジネスカテゴリ-無料で400位圏内に入っています(2012年07月19日現在)が、ページ送りが面倒なのでダウンロードしてみたい方は「ヘアコン」「ネイルコン」で検索してください。

 

 

無料で提供している理由はこちらのエントリにある通りで、現状はConciergeシリーズでビジネスはしていませんが、色々な方からビジネスモデルについて質問がありますので、もし「Conciergeシリーズ」でビジネスをするならどうすればいいか?ということをアクセス解析の結果を交えながら考えたいと思います。

 

 

何故ヘアサロンとネイルサロンなのか?

 

何故ヘアサロンとネイルサロン向けのアプリなのか?ということですが、単純に店舗が多かったからです。

 

自宅の最寄り駅前では、ヘアサロンとネイルサロンのビラまきが多く、実際に商店街でも至る所に点在しています。

こんなに競合がひしめき合っているのに、よく経営が持つなぁと心配してしまうほどです。

 

 

ネットで調べてみると、美容師は全国に45万人いて、ネイルサロンもこんなに多いことが分かりました。

ネイルサロンについては、電話帳に掲載していない個人事業主もいると思うので、もっと多いかと思います。

 

Conciergeシリーズの開発当時(2010年)は、まだ今ほどスマホの時代になっておらず、特定業種に特化した業務用アプリを作っても、

 

  1. スマホを持っているユーザーがどれだけいるのか?
  2. 多店舗展開しているサロンの場合は、他の管理システムを使うのでは?
  3. そもそも顧客管理とか電子カルテは使われるか?

 

という懸念点がありました。

ただ、スマホの流れは必ず来るし(こちらの投稿の通りスマホ時代がきています)、個人事業として経営しているサロンも多いはずで、将来的には、美容師さんだけでも45万人の2%が使うようになったら9,000人になるので、検証用としては十分であり、3番目の懸念点については、知人の伝手を辿って美容師さんに聞き込み調査をしてみたところ、「紙は無くならないと思うのが、用途によって棲み分けすればいいし、カルテに写真登録できるのは便利なので、あれば使うかも。」ということでしたので、決定したという次第です。

 

 

ダウンロード数を見てみる

 

まず、ビジネスとして簡単にできる課金方法としてダウンロード課金があります。

そこでConciergeシリーズの日次ダウンロード数と累計ダウンロード数をグラフにしてみました。

 

 

2012年6月末時点の情報

 アプリ名 リリース日 最大DL数/日 累計DL数 2012年6月DL数
ヘア・コンシェルジュ 2010年10月09日 463 13,269 8.3
ネイル・コンシェルジュ 2010年12月20日 107 9,284 8.7

 

無料でもこれだけしかダウンロードがありません。

逆にいうと「業務アプリ」なのに無料のアプリだからこれだけダウンロードされているということも言えると思いますが。。。

 

 

ダウンロード課金にした場合

 

Conciergeシリーズは業務用アプリなので、多少高くして「230円」で販売した場合、ダウンロード数で単純に計算すると

 

(13,269 + 9,284) × 230円 = 5,187,190円

 

ですが、Apple社に30%徴収されるので3,631,033円となります。

有料の場合、それこそこんなにダウンロードされないと思いますが、それは考えないで単純に計算しています。

 

 

この数字を見ると、総売上で開発費はペイしますが、利益が多く出るまでには至りません。

月の売上をグラフ化すると以下になります。

 

 

個人で日曜大工しての収入であれば嬉しいと思いますが、事業としては成り立ちません。

 

プロモーションしてダウンロード数を増やしたとしてもペイしないでしょう。

ちなみにヘア・コンシェルジュは一度紙媒体に広告を掲載したことがありました。

美容師8万5千人に配送される業界紙で、表3(裏表紙の裏) に掲載。発売後1週間は日ベースで倍近くのダウンロード数がありましたが、230円/DLとして計算しても、とてもペイできるものではありませんでした。

 

 

広告モデルにした場合

 

次に、広告モデルにした場合を考えてみました。

広告モデルでは、アクティブユーザー数がものをいいます。

 

ConciergeシリーズにはMOBYLOG SDKを組み込んでいて(全ての画面ではなく特定の画面で)操作ログを計測しています。

 

そのログ通知された件数(アクション数)とUU数を月次で抽出したのが以下のグラフです。

 

 

2011年11月、12月の2ヶ月間は、MOBYLOG 5 の計測テストのために色々と弄っていたため正確な数値計測ができていなかったため統計から省いています。

 

Conciergeシリーズにはよく「広告出しませんか?」というセールスの連絡が来るので何社かお会いしてお話を伺いました。

 

前述のように、全ての画面を計測対象としていないのでPVの実数は分かりません。
が、平均滞在時間を見ると↓な感じです。

 

 

上図はヘア・コンシェルジュの平均滞在時間のデータで、ネイル・コンシェルジュは7分〜8分です。

 

平均値を取って11分として計算すると、15秒間隔で広告表示が切り替わった場合、1利用あたり44回/日表示されることになります。

 

1日のUU数はConciergeシリーズで500くらいなので月(30日)計算すると、

 

500 UU × 44 imp × 30日 = 660,000 imp / 月

 

となり、eCPMを200円とした場合、132,000円/月。。。

 

ダウンロード課金よりも良さそうですが、現状の利用者のボリュームでは、広告モデルも事業として成り立たせるのは難しそうです。
もしこの程度の利用数でも売上に繋がるご提案があれば「info(アットマーク)concierge.cm」までご連絡ください。

 

ただ、Conciergeシリーズを他業種対応に展開して利用者数を増やすことができれば、
ある程度の売上ボリュームは得られるかも知れません。

 

次回は、この他のモデルについて検討したいと思います。