第1回目の導入事例は、ドミノ・ピザでおなじみのヒガ・インダストリーズ様(以下「ドミノ・ピザ」)です。MOBYLOGを導入することにより何が変わったのか、自社サイトの改善に奮闘する営業本部マーケティンググループの岩崎氏にインタビュー。リアルな現場の声を聞いてみました。
ドミノ・ピザのネット展開をお聞かせ下さい。
岩崎氏
ドミノ・ピザでは、現在PCサイトでネットからのオーダリングシステムを展開しています。それに伴い数年前からモバイルサイトも開始し、クーポンの発行やプレゼントキャンペーンを実施しています。
「どこでもドミノメール」---これはモバイルメルマガ配信なのですが---に登録しているユーザ十数万人に対して、プレゼントキャンペーンやクーポン情報を週に1〜2回配信しています。モバイルサイトではこの他にPC同様、店舗検索やオーダリングシステムも展開しています。
PCとモバイルで同様のサービスを展開されているのですね?ドミノ・ピザにとってモバイルはどのような位置づけなのでしょうか?
岩崎氏
モバイルに期待しているのは、その特性である「携帯性」と「即時性」です。
弊社の調査で明らかになったことは、ピザを注文するときにチェーン(ブランド)を意識することはほとんど無いということです。チェーン(ブランド)間でサービスレベル---例えば配達時間や品揃え、トッピングやサイドメニューなど---に変わりはなく、宅配ピザはどこも一緒と見られています。 ほとんどのお客様は「手元にチラシがあったから」という理由でチェーンを選んでいるということです。つまり手元に情報があるということが必要ですので、サッカーや野球などのイベント、天気や時間帯に連携してお客様の手元に情報をお届けするためのツールとしてモバイルを活用しています。
メルマガ配信後はアクセス数がグッと上がるのは、どこのサイトも共通のようですが、いかがでしょうか?
岩崎氏
やはり上がります。ただ、毎回毎回どれほど上がっているのか?ということはあまり把握していませんでした。と言いいますのもMOBYLOGを導入する前は解析ツールを利用しておらず、Webサーバの生ログを手作業で集計していたのです。これが非常に手間とコストの掛かる作業で、頻繁に解析することができませんでした。
生ログからの解析で困ることは何でしょうか?
岩崎氏
手間が掛かるため、メルマガ配信毎にその効果を測定できないというのもそうですが、解析しても訪問者数が分からない。接続元IPアドレスはキャリアのゲートウェイに統一されてしまいますし、ドミノ・ピザのモバイルサイトはキャリアの公式サイトではないため、ドコモの場合UIDが取れません。 独自にセッションIDを発行してログを残し解析する、という方法もありますがシステム投資が必要になります。
なるほど。システム投資するまでではないと?
岩崎氏
アクセス解析ツールそれ自体は、売上を上げるわけではありません。アクセス解析を行ってサイトを最適化する必要はあると認識していましたが、まずはしっかりとした広告展開を行うことの方が優先順位が高いと認識していました。
MOBYLOGを選ばれた理由をお聞かせ頂けますか?
岩崎氏
他にも解析サービスはありますよね?パケットキャプチャ方式であったりサーバログ型であったり。前者に関しては導入障壁が高かったんです。イニシャルコストが掛かりますしH/WをDCに入れなければならなかったりと。サーバログ型は、結局のところWebサーバのログをクライアントに落としてきたり、ASPのサーバにアップしなければなりません。これも結構手間なんです。
MOBYLOGがシステム的にも料金的にも一番バランスが良かったんです。Webビーコン型のASPなのでH/Wメンテは必要ありませんし、唯一面倒な解析用のタグ貼付も自動処理なので、運用の手間が掛かりません。またほぼリアルタイムに解析結果を参照できるので、今までのことを考えると費用対効果は大きいと思います。
では、MOBYLOGを導入して変わったことは何ですか?
岩崎氏
まず、必要な時に直ぐにデータを取得できるようになりました。ログインすれば欲しい情報を抽出できるので、レポーティングが簡単になりました。ほぼリアルタイムなのでメルマガ配信後の効果も追うことができます。メルマガ配信後のアクセス数が想定の範囲外(程多い)でしたが(笑)。
またキャリア別にデータを参照できるので意外な発見もありました。これは一例ですが、ドコモユーザが思っていたよりも多く、SoftBankユーザがほとんどいない。。。などです。
それと、今まで意識していなかったユーザのサイト内での行動分析を見ることができるのは大きいですね。 トップページにアクセスしたユーザの内、50%以上がキャンペーンプレゼントページに遷移しているとか、ピザの注文への動線であるクーポンページに10%以上のユーザが遷移していることが分かるのでリンク位置など画面構成を変更するのに役立っています。
これは余談ですがMOBYLOGを導入してから解析情報を結構頻繁に確認するようになりましたよ。
具体的にMOBYLOGの機能を利用してどのように改善できたのでしょうか?
岩崎氏
まだ導入してから日が浅いので、最適化というところまではいっていませんが。。。ただ、クーポンページへの動線を確保して若干の効果が現れました。
クーポンページはピザ注文への動線と位置づけているページですが、トップページから50%以上のユーザが遷移しているキャンペーンプレゼントの一連の画面遷移に、クーポンページへのリンクがありませんでした。そのためプレゼント応募完了画面にクーポンページへのリンクを付けました。また、トップページのクーポン画面へのリンク位置が下だったのでリンク位置を上部に配置しました。前者の変更で、プレゼント応募完了画面から約30%、後者では約5%、全体で約10%クーポンページへのVISIT遷移が増加しました。
まだまだこれからです。でも効果が目に見えるようになったので、徐々にではありますが最適化への施策を講じて行きたいと考えています。
今回のインタビューでのポイントは:
1. 数値の把握 2. 行動の把握 3. 効果を可視化 4. レポートの効率化 5. 意識の変化
です。 特に大きなウェイトを占めていると思ったのが、余談として取り上げられていた「MOBYLOGを導入してから解析情報を結構頻繁に確認するようになった」という意識の変化で、ここから岩崎氏のサイトを良くしようとする意志が感じられました。
当たり前のことですがツールを導入しても、この意識が無ければ改善につながりません。MOBYLOGを通して意識の変化を起こして頂いたことを嬉しく思うとともに、我々も更なるサービス強化をしてお応えしなければならないと気の引き締まる思いでした。



